関節を調整して、やわらかさをとり戻し、痛みやこりを改善します。
腰痛、肩こり、膝の痛みなどの慢性痛は関節の動きの固さによっておこります。
その原因は関節被膜にあります。関節の周りにあるクッションのようなもので、8方向に動くことで衝撃を吸収しています。
角療術院では200ある関節に存在する8通りのあそびの検査・調整ができる「関節ニュートラル整体」で腰痛、肩こり、首の痛み、膝の痛みなどの慢性痛を根本的に改善します。
「あそび」とは衝撃を吸収するサスペンションのようなものです。骨と骨をつなぎ止める関節は全身に206箇所あり、まったくと言って良いほど動かない構造になっていますが、1mm以内というわずかな範囲で8つの方向にずれ、元に戻るだけの弾力を持っています。
K.N.Sは、2つの技術を応用発展させました。1つはモーション・パルぺーション&マニュピレーション(以下MP)、もう1つはPNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation = 固有受容性神経筋促通手技)です。
MPはベルギーのカイロプラクターDr.ジレー氏が考案した技術をDr.Lジョン・フェイDC氏が発展させた手技で、動的触診で可動性減少部位を検査→アジャスト(インパルス、リコイル、ボディドロップに大別される)を用いて関節に正常な弾力を回復→再び動的触診で可動性減少部位が正常に戻ったかを調べるというものです。
PNFは脳血管障害などによる筋力低下や関節可動域減少の回復のためにアメリカで考案されたリハビリ法で、筋腱の動きを司る感覚器に独特の対角らせん運動を用いて刺激を与え、筋出力を取り戻します。
私が疑問に思ったのは、動的触診の方法でした。たとえば左回旋の動きが悪い(可動性の減少)場合、上位の脊椎椎間関節に対してなのか、下位に対してなのか、それとも両方なのかを正確に検査できているとは言えませんでした。
アジャストにしても瞬間的なスラストを用いるため、可動性減少ならまだしも可動性亢進部位に対するケアとしては十分ではありません。アジャストの目的は骨のゆがみを整えるのではなく、あくまでも関節を被う膜(皮膚、筋肉、血管、靱帯、神経)を本来の状態に整えることです。その結果、正常な可動域と筋力が回復するのです。もう少し具体的に説明しますと、左斜め下への回旋(屈曲、左側屈、左回旋)を回復する場合は、右側の椎間孔を開くことで神経の圧迫を解放します。
それと反対方向である右斜め上への回旋(伸展、右側屈、右回旋)により、右側の椎間孔は狭められます(椎間孔の狭窄)。同様に右斜め下への回旋(屈曲、右側屈、右回旋)では左の椎間孔が開き、その反対方向である左斜め上への回旋(伸展、左側屈、左回旋)では、左側の椎間孔が狭窄します。これは頚椎、胸椎、腰椎の左右の椎間孔において共通して言えることです。K.N.Sは上位または下位の脊椎を固定して、十分に関節のたわみを取り除いてはじめて起きる関節の微少運動(通常は1ミリ以下)を回復する唯一の手技と言えるでしょう。
また、従来のMPでは十分に対応できない、あそびがあり過ぎることによる痛み(可動性亢進症=ハイパーモビリティ)であっても安全かつ確実に回復可能なのです。つまりK.N.Sの特長の1つは、関節包内運動(=他動運動)の可動性減少タイプと可動性亢進(ハイパーモビリティ)タイプの両方に有効ということです。関節包外運動(=自動運動)に対しても可動性減少部位と亢進部位を整えることで効果が得られます。
関節ニュートラル整体 普及協会ホームページより抜粋